XACQ-2500 (QUALITY!RECORDS) ¥2,625
2004.11.17 RELEASE
沖野兄弟の国内人脈が結集した日本人アーティストによるKJM楽曲のカバー集。
アンダーグラウンド・シーンからJ-POPまでを網羅したその幅広い交流は、 この10年でKJMが日本の音楽シーンに与えた影響を伺い知る事ができるだろう。そして新たなアレンジによるKJMメロディーの再発見によって、沖野兄弟の才能が改めて評価されるに違いない。
 


[沖野修也による未発表楽曲解説]
 
1. MIND EXPANSIONS / COSMIC VILLAGE feat. CHARA
   COSMIC VILLAGEは僕が、吉澤はじめ、中村雅人、黒羽康司と共に7年前に立ち上げたユニットだが、現在は個々の活動があまりにも多忙を極めたため、4人での活動は完全に休止状態。しかし、吉澤はじめの助言で、確立されたブランドを活用し、若手育成の為のプロジェクトとして再始動させた。今回は僕のプロデュースの下、KJMのベーシスト/コンポーザーとして活躍する池田憲一をプログラマーに抜擢。ゲスト・ボーカリストにCHARAを起用した。
チャラとの出会いは、やはり10年前に遡る。ブレイク前の彼女を自分のクラブ、THE ROOMの店内で見かけたのが最初の出会いだった。そして、西麻布のクラブYELLOWで友人に正式に紹介される。京都に在住していた時から彼女の独特の日本語の発音とリズムの解釈に注目していただけに、非常に嬉しい対面であった事をよく覚えている。その後、僕が彼女のラジオにゲストで出演したり、彼女が僕のイベントに参加してくれたりして親交を深めた。実は、僕にプロデュースを依頼してくれたにも関わらず、当時僕が大沢伸一のマネージャーであった為、彼を推し(結果、「JR.SWEET」は大ヒット!)引き受けなかった事をずっと申し訳なく思っていた。それだけに、今回のコラボレーションは念願のレコーディングとなった。4時間という短時間だったものの、本当に楽しい時間が過ごせた。彼女は歌入れの時、母でもオンナでもなく、女の子としてブースに入っていたのが印象的だった。ちなみに、CHARAが歌詞のコピーにプロモーション・ビデオのアイデアを落書きしていた。「ヴィデオ作んなよー」と言いながら。王冠を頭にのせた白鳥が、空を飛びながら泣いているイラストだった。でも、その瞳はダイヤに似た宝石のかたちをしていた。
2. DEEP IN YOUR MIND / FUKUTOMI YUKIHIRO feat. ERNESTO
   福富さんとREMIXの別冊、『FUSIONISM』で対談した時に「この人はなんて面白い事を考えているんだ」と本当に感心させられた。「クロスオーバーというのは交差点みたいなもの」だとか、「店を出すなら、俺は交差点よりも一筋入った裏通りがいいな」なんていう分かりやすいクロスオーバー観は非常にユニークだった。又、「外国の人は日本の古い楽器を使えなんて事をよく言うけど、日本車の車内に畳をひけなんて言わないでしょ」という外圧?に屈しない発言も説得力があった。皆が思っている事、でも、きちんと言葉に出来ていない事を形にできるのが、福富さんの優れた所なんだと思う。一枚を通してBPMを125で統一するなんてアルバムを作った時も、実に福富さんらしい発想だと思った。
そんな福富さんに「DEEP IN YOUR MIND」のカバーをお願いした時に、ボーカルはERNESTOなんかがいいなと思っていただけに、実現して驚いた。データをWEB上にUPし、1日か2日でトラックとボーカルのやりとりを日本とスウェーデンでやっているのにも驚かされたけれど。この交流がきっかけで、ERNESTOが福富さんのニュー・アルバムに参加することになったのも嬉しいニュースだった。僕達の曲だけではではなく、福富さんのような優れたプロデューサーの曲にも彼みたいな優秀なヴォーカリストは使われるべきだと思う。新たな交流が新しい発想を産むのは素晴らしい事なんじゃないだろうか。スウェーデンで知り合ったERNESTOは、日本に来れば僕の家に泊まる年の離れた従兄弟みたいなものだし、これからも僕の日本の友達をどんどん紹介してゆくつもりだ。
3. SHINE / JAZZTRONIK
   フランソワ・Kやダニー・クリビットのようなベテランを尊敬し、彼等のプレイを聴く度に自分の未熟さを思い知らされているばかりの僕は、若手の台頭に一切危機感がない。というか、もっと若手に頑張ってもらって少しは焦らせて欲しいなとさえ思っている位だ。そんな中で、やはりJAZZTRONIKこと野崎良太は注目の人物。むしろ、彼の事を既に十分認めていて、あまり若手だとは思っていない(年齢は、彼の方が随分若いけれど)。先日も、ルイ・ベガと話した時に、「あらゆるジャンルのDJがプレイするSAMURAIはNERVOUS TRACKと同じくらい重要な楽曲だ」と彼も言っていた。もう野崎良太がトップ・プロデューサーの仲間入りを果たしている事の証言だ。彼と沖野兄弟の繋がりは深く、JAZZTRONIKのアナログ盤をエスペシャル・レコードがライセンス・リリースしている。アルバム『七色』のジャケットは、イベント「FREEDOM TIME」やこの『RE KJM』、『FOR KJM』のデザイナー澤田幸が担当。福富さんと沖野好洋、坂尻憲治、野崎良太が共同で選曲したコンピ盤『INSPIRATION』もリリースされているし、僕のクラブTHE ROOMでも定期的にDJをしてくれている。今年の秋に京都で行われたイベントでも、坂尻憲治のオーガナイズにより僕と好洋、野崎良太が共演。その時、JAZZTORONIKはアコースティック・ライブを行ったのだが、ボーカルのYURAIがこの「SHINE」に参加してくれた。
4. A CALMARIA (Sailing Into The Unknown Version) / MONDAY 満ちる
   気が付けばMONDAYとも随分長い付き合いになる。一時期、僕は彼女のマネージャーをしていた事があるし、「SUNSHINE AFTER THE RAIN」はMONDAYと僕の共同のプロデュース作品だ。実は彼女のレコーディングで、バッキング・ボーカル(?)を務めた事がある。一緒にDJツアーをした事もあるし、MONDO GROSSOのヨーロッパ・ツアーにも来てもらった。彼女のアルバム『Moods』は僕のレーベル、QUALITY! RECORDSからリリースした。僕にとってのお姉さん?でも彼女のチャーミングな部分は、なんか娘っぽいんだよなぁ。それは、僕が彼女のマネージャーだったからだろうか。でも、そこに多くの人々が惹き付けられているんだと思う。又、芯の強い所が彼女の凄くかっこいい所。一貫してJAZZにこだわっているし、NYのHOUSEシーンでも本当に女神のように崇められているのに、一向に意に介さない。素敵です。今は、彼女がアメリカに住んでいるから頻繁に逢う事はなくなったけど、ローマ字メールで連絡を取り合っている。「A CALMARIA」は僕のたっての希望もあってポエム・リーディングを入れて貰ったのだが、これには訳がある。KJMの日本でのデビュー・アルバム『KYOTO JAZZ MASSIVE』で、僕は彼女に僕の詩をリーディングして貰っていたのだ。だから、『RE KJM』では、彼女の詩を聴かせて欲しかった。勿論、歌も、アレンジもMONDAYによるもの。たいしたものです。やはり、彼女はアネキなんだと思う。
5. ECLIPSE / SLEEP WALKER
   僕と彼等の間には数え切れないエピソードがある。議論に討論に口論。喜激怒哀楽。家族ドラマなんかよりもよっぽど面白い。その破天荒な感じが、やっぱり音に反映されてるのかなぁ。個人的には、無頼派って嫌いなんだけど。何度も挫けそうになりながらも、こうして僕達が一緒に音を作り続けているのは何故なんだろうって時々思ってしまう。でも、彼等の音楽に触れて、涙を流す人を見る度に「やってて良かった」と思うのは事実だ。形式的には、プロデューサーとして彼等に関わっているけれども、気持ちの上では永遠のファンだ。世間の評価がどうかは知らないが、僕の中で彼等は現存する世界最高のジャズ・グループ。もう僕が一生かかっても追いつけないレベルに彼等は到達しようとしている。
6. SPIREEDOM2004 / DJ MITSU THE BEATS
   先日、日本から生中継された英国国営放送BBCラジオにMITSU君と揃って出演した。日本の代表として堂々とそのMIXを披露し、新世代のホープとして紹介されていた。海外アーティストと対等に渡り合える若手が少ない日本の音楽シーンにおいて、MITSU君はまさに期待の星と言った所。ところが、本人にあまり気負いはなく、逆にその無垢な所が、様々な音楽を柔軟に取り入れられる素養なのかもしれないと思ってしまった。DJ MITSU THE BEATSのリワークをSLEEP WALKERの中村雅人と藤井伸昭が手掛けた際に、スタジオに遊びに行った時の事だ。出る音に反応して無邪気に喜ぶMITSU君の姿があった。彼の希望もあったし、参考資料も用意してあったけど、音を楽しむ感覚を忘れていないところに僕は好感を持った。結果、彼の思惑通りにはいかなかったかもしれない。でも「出て来た音が良ければ、それでOKじゃん」という姿勢が潔かった。彼は言い放しのDJプロデューサーでもなければ、知ったかぶりをするJAZZ DJでもない。音が好きで好きでたまらないミュージック・ラバーなのだ。だから、彼の音はジャンルと国境を越えて支持されているのだと思う。同じ感性を持つ人達に。
7. BEHIND THE SHADOW / TOSHIO MATSUURA GROUP
   今回、タイトルの意味を聴いてきたのは松浦君だけだった。原曲がインストという事もあって、インスピレーションを言葉からも探ろうとしたのだろうか?とにかくカバーするにあたっての取材があっただけに、どんな作品ができて、自分が放った言葉がどう反映されているのか、完成前から凄く期待を膨らまさざるを得なかった。そんなある日、代官山のEARL ZINGERのLIVEで彼に逢うと「さっき話して、明日彼等(EARL ZINGER)に参加して貰う事になりました」と言うではないか。その発想と行動力にも驚かされたが、用意周到な準備と思わぬハプニングを両立させるのが松浦君の凄い所だなと改めて思い知らされた。今から15年前の事だ。僕が店長を務めていた京都のクラブ、CONTAINERに初めてUNITED FUTURE ORGANIZATIONを呼んだ時も、「判りました。予算がないなら車で行きましょう」と快諾してくれた。当時、僕らがバンドと一緒に東京に行く時は、ラフな格好でレンタカーだったのに対し、松浦君達はスーツにベンツでやって来た。皆、あっけにとられていた。あの頃から比べると松浦君は凄く有名にもなったし、大人にもなったけど本質的には変わっていないと思う。とても良い意味で。僕と中村雅人がレコーディングをした(その音源は、来年発売されるエスペシャル・レコードのレーベル・コンピに収録される)ロブ・ギャラガーを『RE KJM』に引っ張り出してくるなんて心憎い演出ではないか。彼の来日とレコーディングが偶然重なったにせよ、そういう縁を引き寄せる運の強さみたいなものも彼にはあると思う。ディープな音楽性にも彼のエネルギーが渦巻いているよう。もっとイクでしょう、松っちゃんは。
8. THE BRIGHTNESS OF THESE DAYS / ELECTRIC SHEEP feat. UA
   ELECTRIC SHEEPは吉澤はじめと僕のユニット。今回は、僕はよりプロデュサー・サイドに回り、吉澤がトラック制作と演奏に随分力を注いでくれた。事前にUAと何度もやりとりをし、台風の日に、彼女の自宅にデモを届けに行った事もあった。コンセプトは「トライバル」。彼女の希望でもあったし、ここの所ELECTRIC SHEEPが取り入れつつあった、東洋の民族音楽的指向にも合致していた。「森」と「生音」、そして「不規則な要素」というUAからのキーワードに対し、僕達はSLEEP WALKERの中村雅人の起用を決めていた。彼女の声と中村のソプラノはハマると睨んでいたから。
9. STARGAZER / BREATH
   僕のDJパートナーでもある佐藤強志が、「STARGAZER」のオリジナル・ヴァージョンを気に入ってくれていた事もあって、この曲のREMIXかカバーを依頼するならCALMだろうなと以前から思っていた。何故なら、CALMのデビューシングルを誰よりも早くプレイしていたのは佐藤だったし、彼はTHE ROOM 10TH ANNIVERSARYに収録されたBREATHの処女作品を絶賛していたからだ。結果、弟からの提案で決定したのだが、その辺りの事情を知らない筈なのに兄弟が同じ発想であった事が興味深かった。ちなみにCALMことFARRを僕は勝手に親戚のように思っている。このBREATHは、SLEEP WALKERの中村雅人と杉本智和とのユニットだし、彼の別プロジェクトORGAN LANGUAGEには同じくSLEEP WALKERの杉本智和と吉澤はじめが参加しているからだ。DJでありながら、ミュージシャンへの積極的なアプローチを指向している所や、音楽をプロモートする為に必要な「企画」というものに対する興味、新たな才能の発掘と育成など、僕と彼には共通点も少なく無い。いつもお願いする事が多いから、その度に申し訳ないなと思いながらも、快諾してくれる彼についつい甘えてしまっている自分もいる。これからも彼のような寡黙な野心家とシーンを盛り上げてゆきたいと思う。
10. NACEL DO SOL / AURORA
   オリジナルの「NACEL DO SOL」を井上薫君のMIX CD『GROUNDRHYTHM』で知った人がいた。その人は僕にとってとても大切な人だったから、井上君にお礼を言った事がある。だから、勿論この曲を頼むなら彼しかいないと心に決めていた。一度だけ、THE ROOMでDJをしてもらった事があるのだが、その時のDJも素晴らしかったし、一緒に行ったクロアチアやオーストリアでの美しいプレイは今も忘れられない・・・。そんな彼が、AURORA名義で「NACEL DO SOL」をカバーしてくれる事になった。そして、出来上がった音を聴いて僕は思わず叫んでしまった。「な、なんだ!この気持ち良さは!!」と。相棒のDSKとの相性も最高。民族音楽もレイブ・カルチャーもジャズもロックもボサ・ノバも全てを消化し我が道を行く井上君と作曲家、そして実演家として音楽の何たるかを心得たDSKのコンビネーションが、実に絶妙なのだ。クルーエル・レコードのスタッフとしてレーベルを支え、PORT OF NOTESのブレイクで多くのリスナーを魅了してきたDSKことダイちゃんがこの企画に賛同してくれたのも嬉しい限りだ。そして、AURORAの参加に尽力してくれたマネージャーの千田君にも感謝。多分、僕は、この曲からオリジナルに行って、CHARI CHARIの「AURORA」に繋ぐMIXをいつかやると思う。いや、きっと。


■■■ "RE KJM" the participating artists ■■■
 
COSMIC VILLAGE feat.CHARA
  CHARA
   91年デビューシングル「Heaven」発売。同年デビューアルバム『SWEET』発売。映画「スワロウテイル」の中に出ていた「Yen Town Band」名義でシングル及びアルバムリリース。両作品ともオリコン1位を記録。97年には「スワロウテイル」での演技が評価され、日本アカデミー賞・主演女優賞を受賞。99年にはテイ・トウワ氏プロデュースによりTowa Tei feat. Chara としてマキシシングル「Let Me Know」をリリース。00年にはSatoshi Tomiie feat. Charaとして「Atari」をリリース。01年には渡辺善太郎氏のユニットAtamiで「Mica」をリリース。04年デビューから94年までにリリースされた4枚のアルバムの中から選んだ8曲のセルフカバーに新曲2曲をプラスしたアルバム『A Scenery Like Me』をリリース。
  COSMIC VILLAGE
   フューチャー・ジャズをベースに音楽ジャンルの解体と融合を目指して沖野修也、吉澤はじめ、中村雅人、黒羽康司らによって結成される。しかし吉澤のソロ、Sleep Walker、Kyoto Jazz Massiveと言った個々のプロジェクトが始動した為、4人によるユニットとしての活動は休止状態に。2003年からは沖野修也プロデュースのもと、若手クリエーターが集合するフレキシブルなプロジェクトとして再スタートを切る。今回はKyoto Jazz Massiveのベーシスト/コンポーザーでもある池田憲一がプログラマーに抜擢された。
YUKIHIRO FUKUTOMI feat.ERNESTOFUKUTOMI YUKIHIRO feat.EARNEST
  福富幸宏
   ミュージシャン/DJ/プロデューサー。日本/AVEX、アメリカ/King Street Sounds、ドイツ/JCR(Jazzanova Compost Records)、イギリス/Hospital、イタリア/IRMA、等の各国/各レーベルからソロ作をリリース。ハウスを軸としながらも、ジャズ、ソウル、ラテン、ブラジリアン等の多様なテイストをふんだんに盛り込んだプロダクション・スタイルで、Gilles PetersonからDanny Krivitに至る迄、ジャンルレスにDJチャート/プレイリストを賑わし、全世界で30タイトル以上のDJコンピレーションにも収録される程の高い評価を獲得している。ディープ・ハウスとフューチャー・ジャズを繋ぐ希有な存在のアーティストである。10月末にはFile Recordよりニューアルバム『Equality』がリリース。
  ERNESTO
   Ernestoこと、Jonatan Backelieは、今北欧で最も注目を集めている男性ヴォーカリスト。ゲスト参加したStateless(Swell Session名義でも活躍するAndreas Saagの別ユニット)の「Fall Into You」がクラブ・シーンで絶大な人気を呼び、一躍脚光を浴びる。その後も、そのSwell Sessionとのコラボレーション「Let Me Decide」、シングルカットされたStateless Feat. Ernesto「Bringin' Me Down」(Agent K Mix)、Season feat. Ernesto「Juice (Afronaught Mix)」と立て続けにスマッシュ・ヒットを飛ばし、確実にキャリアを積み重ねてきた。2004年にはCompost Recordsの看板アーティスト、Beanfieldのアルバムに大々的にフューチャーされ、その実力が世界中のメディアで大きく取り上げられた。「北欧のジャミロクワイ」とも呼び声の高いその歌声と甘いマスクで、更なるブレイクは必至である。
Jazztronik
   "Jazztronik"とは、野崎良太が率いる自由なスタイルの音楽創造プロジェクトである。 '00年、リリースのアルバム『numero uno』の収録曲「song of bebe」がロンドンのジャズシーンで注目される。また12inch single「Inner Flight」はGilles Peterson、Patrick Forge、Rainer Truby、Jazzanova、Francois KevorkianやAnthony Nicholson等のトップDJに支持されプレイされた。'03年、Especial Distribution より「Dance with me 12inch version / Samurai-侍」をリリース。Danny Krivit、Louie Vegaなど多くのトップDJに支持を受け、再びChez Music より「Samurai-侍」をアメリカ及びヨーロッパ各地でリリース。'04年、Tokuma Japan Communicationsからalbum『七色』をリリース。そして11月にはマキシCD「Madrugada」もリリースされる。
MONDAY 満ちる
   ミュージシャン、ソングライター、プロデューサー。 1963年、ピアニスト秋吉敏子、アルト・サックス奏者チャーリー・マリアーノの間に生まれる。91年、かねてからの念願がかない、シンガーとしてデビュー。その後、数々のセッションを経て、東京のクラブ・シーン発、初の、そして唯一の本格的女性シンガー・ソング・ライターとしての地位を築く。
SLEEP WALKER
   中村雅人(Sax)、吉澤はじめ(Piano)、杉本智和(Bass)、藤井伸昭(Drums)からなる4人編成のジャズ・バンド。2000年に12インチ「愛の河/Resurrection」を沖野好洋が運営するEspecial Recordsからリリース。海外のクラブ・シーンでは早くから話題となり、Patrick ForgeやGilles Peterson 、Phil Asherらがクラブやラジオでヘビー・プレイし、Joe ClausellからBassment Jaxxまでがプレイ・リストにSleep Walkerの名を挙げて来た。2002年には1stアルバム『Sleep Walker』をKSR/Especial Recordsからリリース。Jazzanova、ローラン・ガルニエ等からも絶賛され、音楽ジャンルを超えた支持を受けている。2004年春には、ファラオ・サンダースをゲストに迎えたニュー・シングル「The Voyage」を発売。ニュー・アルバムのリリースが世界中から待望されている。ダンス・ミュージックとジャズの真の融合を実現し、ジャズ・バンド・ムーブメントの中心的存在として時代を牽引し続けているSleep Walker。伝説を約束された彼等から、今年も目を話せない事だろう。
DJ MITSU THE BEATS
   '00年デビューE.P."Bust the Facts"でまさに彗星のごとく日本のHip Hopシーンに現れた仙台在住の三人組"Gagle"。 去年リリースしたファースト・フルアルバムは世界中の主要DJ(Patrick ForgeやGilles Peterson 、Phil Asher等)がこぞって絶賛。そのGagleのブレイン、トラック・メイカー兼サイドM.C.のDJ Mitsu the Beatsは日本のHip Hopシーンに新たな道しるべを提示する物になるだろう。彼の吸収する音楽は、Hip Hop,House,Nu-Jazz,Breakbeats,Techno,Jazz, Soul,Funk,Fusion,Latin,Afro,Brazilと幅広く、造出する音楽はHip Hopを根底に持ちながらもそのどれにも属さないまったく新しいタイプの音楽である。
TOSHIO MATSUURA GROUP
   1990年にUFO(United Future Organization)を結成。12年間の活動を経て2002年に独立。DJとしても国内外で活躍、25ケ国以上のクラブやフェスティバルに出演しクラウドを熱狂させている。現在はイベントのサウンド・プロデュース、コーディネイト、コンサルタントを中心に活動しており、最近ではフランスのGotan Project初来日公演(六本木ヒルズアリーナ)をプロデュースし、話題になった。また自身もアーティストとして国内外のミュージシャンのリミックスやプロデュースを行っており、2004年春にはノルウェイから新作を発表予定。独立後初のソロアルバムも準備中である。他にも渋谷FM『Seven Eleven』のパーソナリティー(選曲も担当)をつとめるなど枠にとらわれない活動は各方面から注目を集めている。今回はEarl ZingerからRob Gallagher(2 BANKS OF 4)、Simon Richmond(Parmskin Productions)、Ski Oakenfullを迎えて、Toshio Matsuura Groupでの参加となる。
ELECTRIC SHEEP feat.UA
  UA
   1995年「Horizon」でデビュー。その個性的なルックスと存在感のある歌声で注目を集める。96年に発売された「情熱」が大ヒット、2000年、初めて自ら作曲を手がけたシングル「閃光」、ソロとして3年ぶりのNewアルバム「泥棒」を発売。03年4月よりNHK教育「ドレミノテレビ」にううあとしてレギュラー出演中。04年には、1年3ヶ月振りに待望のニューシングル「Lightning」ニューアルバム『SUN』『うたううあ』を発売した。
  ELECTRIC SHEEP
   吉澤はじめ(Sleep Walker)と沖野修也(Kyoto Jazz Massive)の二人からなるユニット。ダウンテンポやエレクトロニカへのジャズ・シーンからの回答とでも言うべきそのサウンドは、JazzanovaやVikter Duplaix等海外DJからも高く評価されている。民族音楽やオリエンタルなエレメントの導入で増々そのオリジナリティーを強化しつつある。その危険なサウンドに中毒反応を見せる熱狂的なファンも少なくない。
BREATH
   CalmことFarrとSleep Walkerの中村雅人を中心に結成されたスペシャル・ユニット。渋谷のクラブ"The Room"の10周年記念コンピにてデビューを果たした彼らの待望の第二弾楽曲で参加。ディープでアグレッシブなサウンドはJazz/Technoシーンを超えて大きな話題となっている。アルバム制作を目指して活動の継続が宣言されただけに今後の活動からも目が離せない。
AURORA
   2003年秋、ポート・オブ・ノーツのギタリストDSKとKaoru Inoueによって結成されたバリアリック・ギター・インスト・ユニット。昨年11月にリリースしたDebut 12'vinyl「Ground Art Rocks」はFrancois K.のBody&Soulチャートにもランクインし、国内外の著名DJにヘヴィープレイされた。また、ボサノヴァの巨匠Joao Gilbertのトリビュートアルバム『Felicidade』(EMI)や、コンピレーション「Hotel Sunset」(SONY)等に楽曲を提供。そして待望のデビュー・アルバム『Flare』はKaoru InoueがCrue-l傘下に立ち上げた自身のレーベル、"Seeds and Ground"から好評発売中。
 
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