<PLAY KJMを終えて>
 KYOTO JAZZ MASSIVEとして初めてのライブ'PLAY KJM'は、僕自身にとっても大きな挑戦であった。DJ ユニットとしてキャリアを築いてきた沖野兄弟が、MONDO GROSSOやCOSMIC VILLAGEでのバンドとしての労力の半端ない消耗を知りながら敢えてライヴという形態にこだわったのには理由がある。デビュー10周年、海外からのオファー、CDのプロモーションという様々な側面はあったものの、やはりDJからクリエーターへと進化していったように、クリエーターからパフォーマーへと更なる発展を希求したからに他ならない。人の音楽で踊らせていた自分が、いつしか自分の曲で人を踊らせるようになり、その曲を一緒に作ったミュージシャンと共にステージに立ちたいと思う事はとても自然な欲求だった。

 そして、そこで僕達に突き付けられた問題はDJとしてステージで何をするかという事だった。今までも色々なDJが挑んできた課題であった。弟はMPCとアナログ・シンセを駆使し、僕はターンテーブルとMCを担当した。生音と打ち込みをDJプレイさながらの華麗なMIXで巧みに行き来した好洋の試みは、ある意味、偉業であった。音楽監督でもあった吉澤はじめ氏のアドバイスに改めて感謝したい。そして、僕には何が出来たのか?ご覧の通りである。音楽的にもパフォーマーとしても改善の余地はまだまだ残されている。実現されなかったアイデアも数多くある。ただ、あの日、僕は誰よりもあの瞬間を楽しんでいた。

 勿論、あれが完成形ではない。しかし、現時点でのベストだ。次のオファーがあるまで、それは最初で最後のライヴ。自分の人生におけるビッグ・イベントであり 、ターニング・ポイントでもあった。そして、世界初!KJMのライブの目撃者でもあった来場者の皆さんにこの場を借りてお礼を言いたい。本当にありがとう。貴方達のサポートがあったからこそ、PLAY KJMは成功したのです!

沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)


-PLAY KJM SET LIST-
1. THE BRIGHTNESS OF THESE DAYS
2. MIND EXPANSIONS
3. NACEL DO SOL
4. ECLIPSE
5. AI-NO-KAWA
6. KUDU
7. SUBSTREAM
8. ENDLESS FLIGHT ENCORE.CROSSBREED


*沖野修也,好洋へのメッセージ、ライブのご感想はこちらまでお送り下さい。
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